「すぐやる脳」の作り方。~人生をポジティブに過ごすために~
人間日々生活していれば避けて通れないのが「やらなければいけないこと」。小学生なら夏休みの宿題、大学生ならレポートや卒論の提出、主婦(主夫)や一人暮らしの人なら料理や掃除などの家事、作家なら原稿を書くことなどがそれに該当すると思います。
それらの与えられた仕事を重荷に捉えるのではなく前向きにこなしていける人になりたいと常々感じる。面倒くさがりで楽をしようとする「もう一人の自分」に打ち克つことで一日一日を充実させることが出来るのではと思います。
- 作者: 茂木健一郎
- 出版社/メーカー: 学研パブリッシング
- 発売日: 2015/04/21
- メディア: 単行本
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そんな気分のときに出会った、茂木健一郎さんの新著。仕事でも学校の勉強でも結果を出し続けられている人は「すぐやる脳」を備えているスピード感を持った人なのかなと思う。「すぐやる脳」を持っていそうな人でパッとイメージするのはスティーブ・ジョブズや孫正義さん。堀江貴文さんや家入一真さん辺りもそういう素養を持った人々なのかなと思う。
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この本の中で脳をうまく働かせるためのいろいろな手法を提案されていてとても面白いと思いました。その一つが「タイムプレッシャー」という手法。これは与えられた課題に対して、「この時間内に課題をすべて終わらせる」、「この時間内で原稿を書き上げる」など、時間制限を自分自身に設けることで効率を上げるという方法です。
ダラダラと時間を費やすより自分に制限を設けて脳を追い込んでしまった方が脳はクリエイティブに働くそうです。時間を圧縮する、つまりやることの密度を濃くするほど、内容の質も上がっていくそうです。原稿を書いてるライターさんや、ブログを書いたりしているブロガーさんもこの方法が使えるのかなと思います。
この本ではクリエイティブな作業の全てに求められることとして、「締め切りを設けること」が大事だと説いています。これは上記のタイムプレッシャー法にも通じることだけれど、締め切りを意識して脳にプレッシャーを掛けることで新しい解決策が出てきたりするからだそうです。
その中でも重要なのは、その締め切りが「自分の好きなこと」であること。好きなことをやっていると人間の脳には心地よい刺激になるそうです。しかし、嫌いなことをやっていると人間の脳には「抑制」作用が働いてしまい「やる気の回路」が働かなくなってしまうそうです。
それでは、学校の宿題やレポート、日々の家事や仕事など「やりたくないけれど、やらなければいけないこと」の場合はどうすればいいのか。それは自分が今行っている作業に対して意味付けをしてあげることです。
人間はやらされていること受動的なことに対しては前向きに取り組むことができません。どんな出来事も自分事として捉え能動的に取り組んでいくことで、脳には「自律」の意味付けができていくそうです。今自分がやっていることが、将来の自分にどんな作用を与えてくれるのか。医者になる、スポーツ選手になるなどと将来の自分がイメージできる人は、その為の勉強や練習にも前向きに取り組むことができるそうです。
その他にも、人間が生きていく上で脳をポジティブに働かせる原動力としてソーシャル・モチベーション(社会の役に立ちたいという意思)を持ち続けることの重要性が挙げられていました。つまり、どうやったら人が喜んでもらえるかということを考えることです。
その為には自分が難しいと思っていることでも、やりたいという意思があれば何でもやってみることです。このブログも自己満足に終わらせずに読んでくれた人が少しでも為になったり、落ち込んでいたのが少し前向きになれたりというブログも意識していけたらなと思います。ではでは。
- 作者: 茂木健一郎
- 出版社/メーカー: 学研パブリッシング
- 発売日: 2015/04/21
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