川端康成も愛した。京都最古の古書店「竹苞書楼」
先週末、京都で用事を済ませた後に向かったのは、京都市役所前駅。「京都の名物書店巡り」1回目は、一乗寺の「恵文社一乗寺店」を始めとして3店舗ほど回ったけれど、2回目は京都市役所前駅近くの名物本屋、「竹苞書楼」に行ってきました。
京都市中京区の寺町通りをすぐ行った先にありました。Google Mapを頼りに進んでいたのだけれど、普通に通過していました。寺町通りは骨董品を売っている店だったり、絵画を売っている店だったり、レトロな雰囲気の店ばかりが並んでいるので初見者には分かりづらいと思います。
こちらが「竹苞書楼」です。年季が入ってます。創業280年なので単純に引き算すると1735年。江戸時代真っ盛りの頃に作られた古書店です。1864年に起こった「蛤御門(はまぐりごもん)の変」により消失してしまったものを再建して現在の形に至っているそうです。
取り扱っている本は、能や狂言など古典芸能に関する本が多いです。正直何の本か分からないほど年季が入っている本ばかりでした。古本業界では「黒い本」と「白い本」という言葉があり、「黒い本」とは紙焼けが強かったり、本が古いため汚れている本のことを指すそうです。「白い本」はその逆で綺麗な本のことらしいです。
この竹芳書店は多くの文豪にも愛されており、川端康成や今年「火花」で芥川賞を受賞した、ピース又吉さんも来店歴があるそうです。偶然にもこの日、京都国際映画祭が開かれており、この竹芳書店のすぐ近くにある総本山・誓願寺で又吉さんの作品展示会と講演が行われていたのですが、事前に無料の入場券が必要で入れませんでした。
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京都市役所前には竹芳書楼以外にも、アスタルテ書房と三月書房という名物書店があるのですが、アスタルテ書房は残念ながら今年の夏に閉店してしまったそうです。三月書房は今回行けなかったけれど、並んでいる本のセレクトが面白いらしいので、次回また訪れたいと思います。
京都の名物書店巡り、2回目は江戸時代から続く老舗の古書店を訪れました。京都では来週から「秋の古本まつり」が行われます。「製本一日体験レッスン」という興味深いイベントもあるので気になる方はチェックしてみてください。ではでは。
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