人は一度しか生きられず、一度しか死ねない。
ここ数日、パソコンから離れる生活を送っていたのでブログの更新が滞った。
その理由は日を改めて書こうと思う。
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ジャーナリストの竹田圭吾さんが亡くなった。
最近テレビのワイドショーをあまり観ない生活が続いていたこともあり、 病気であることも知らなかった。
自分の中では『Mr.サンデー』での宮根誠司さんとの絡みがすごく好きで、テレビのコメンテーターの中では好きな人の一人だったので驚いた。
穏やかそうなイメージだけれど、コメント内容はワイドショーのコメンテーターにありきたりな、世間に媚を売ったコメントじゃなく、独自の視点で語ってくれる所がすごく好感を抱いていた。
『とくダネ!』で竹田さんの訃報と出演時のシーンを観ていて、元気だった頃から病気になってどんどんやせ細っていく姿を観て、人間はどんなに強い人でもいつかは死んでしまうんだなと言う当たり前のことを再認識した。
どれだけ治療が順調で、家族に寄り添われて、友人や仕事仲間に励まされても、孤独からは絶対に逃れられない。病状が進めばさらに深まる。孤独は克服できないけど、違う側にいる自分を現実として向き合って、その認識を周囲と共有することで、ちょっと種類の違う人生が続いてるだけなんだと思える。
— 竹田圭吾 (@KeigoTakeda) September 29, 2015
『とくダネ!』でも取り上げられていた、この竹田さんのツイートを見て、人間は死ぬときは必ず一人で死んでいくという運命からは逃れられないことも再認識した。
病気で死んでいった人、病気で闘病中の人は皆、この孤独と闘い続けたんだなと。
小学生の時、週に一回、何人かが前に出てきて、『明日でが世界が終わるとしたら何をしますか?』という題目でスピーチをするという企画があったのを覚えている。
その時はお金を銀行でおろして、海外に行って世界の終わりを待つという感じの内容を答えた。
それから時を経て今になって考えると、まず世界は自分が生きているうちには終わらない。自分が生きているこの時代は、紀元前から続いてきた歴史の中のほんの一部でしかないし、自分が死のうが生きようが世界は続いていく。
生きてることが辛いなら
いっそ小さく死ねばいい
恋人と親は悲しむが
三日とたてば元通り
気がつきゃみんな年取って
同じとこに行くのだから
森山直太朗のこの曲のこのフレーズが好き。
リリースされた当時は『自殺を助長させる歌詞だ』みたいな見方をされて問題になったけれど、ちゃんと聴いた人はそうではないことは分かるはず。
生きていたら辛いことは起こるけれど、いつかは死んでしまうのだから、その日が来るまでは精一杯生きていこうよというポジティブなニュアンスの曲だと思っている。
『死』というものと自信を持って、向き合えるほど強い人間ではないけれど、いつか来るその日が訪れるまで、今を生きていたい。
自分が好きだった人が亡くなっていくたび、そんなことを想うのである。
- 作者: 竹田圭吾
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