甲子園で見た怪物清宮幸太郎

昨日夏の甲子園の三日目を観戦してきた。普段プロ野球は観るけれど、高校野球は毎日好きで観るほど好きではなくていわゆる「20年に一度の怪物」みたいな凄い選手が出てきたら観ていたぐらいのレベル。これまでの人生でちゃんと高校野球を観た時を挙げてみると、

・松阪世代(98年夏)

・ダルビッシュ世代(03年夏)

・田中・斎藤世代(06年夏)

・大谷・藤浪世代(12年夏)

この位は観たかな位の感じです。今回は早実の1年生スラッガー清宮とそれに群がるいわゆる「清宮フィーバー」がどんなもんかと思って甲子園に足を運びました。阪神の試合は何回か行ってるけれど高校野球の観戦は沖縄の宜野座高校が甲子園に出ていた01年春のセンバツ以来の観戦でした。

 

会場に着いたのは7時15分くらい。阪神電車の混み具合が半端なかったです。昨日の第3日目は早稲田実業だけでなく春のセンバツ優勝校、敦賀気比vs明徳義塾という1回戦屈指の好カード、大阪桐蔭を下して甲子園に勝ち上がってきた大阪偕星の試合が組まれているということで注目度の高さを身を持って感じました。

 


 


当初は7時開園予定だったのが清宮フィーバーの影響もあり6時20分に開園するという緊急処置が取られ、7時半頃には外野席は埋まっていました。清宮くんのホームランボールが飛んでくるとしたらライトスタンドの最前列が狙い目だと思って狙っていたけれど余裕で埋まっていました。けれどバックスクリーン近くの全体が観やすい位置をゲット出来たので良かったです。座席に座れず階段で座って観ているお客さんもいました。第一試合にも関わらず4万7000人が駆けつけたらしいです。

 




 

注目の清宮くんですが予選と同じく3番ファーストでスタメン。試合は初回に強打の早実打線が繋がり3-0で今治西をリードして進んでいきます。 怪物清宮の甲子園初打席はランナー2塁のチャンスで回ってきましたが高めの速球を打ち上げファーストフライに終わります。第2打席は徹底したインコース攻めに合いデッドボール。第3打席はランナーを2、3塁におくチャンスで回ってきたけれどセンターフライに終わります。

 

しかし7回に迎えた第4打席で結果を出します。1アウトランナーを2塁に置いた場面でライト前タイムリー。早実にとっても試合を決める意味で大きい1点で、清宮くん自身にとっても初戦で結果を出せたという意味で楽になれた1点だと感じました。試合はその後も2点を追加した早実が6-0で今治西を下しました。

 

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初めて生で見た清宮くんのバッティングについては、新聞などの報道ではPL学園時代の清原や星稜高校時代の松井秀喜と比較するような記事が目立ってたけれどテレビや昨日のプレーを見た感じでは恵まれた身体の割に柔らかいバッティングをして、当てるのが上手いバッターだなという印象を受けました。高めの速球に詰まった場面もあったので得意ではないのかなと感じました。昨日のテレビで古田さんが解説してたけれど1打席目で踏み込んでいた足の位置を、インコース攻めに遭うと分かった2打席目以降では踏み込まずに打つなど器用さと修正能力を持っているのは清宮くんの特徴の1つだと思います。

 

 

地区予選でもホームランは出なくて打率は5割と高打率を残しているので、どちらかというとパワーヒッターというよりは打率も残せる中距離ヒッターという印象で、プロ野球選手で似たようなバッターは誰かと思って浮かんだのが元ヤクルト、日本ハムの稲葉、そして巨人の高橋由伸(入団初期くらい)の2選手です。今活躍している選手だとDeNAの筒香選手に近いかなと感じました。

 


 

1年生でこれだけの注目度を集めているので実力は間違いないと思うけれど問題はこれから。2年生、3年生と周りの雑音に惑わされないで成長していってほしいなと思います。同じ早実の斎藤佑樹じゃないけれどマスコミがプレッシャーをかけて潰してしまうようなことはやめてほしいなと思います。インタビューなどを見ている感じだと肝が据わっている感じがするので大丈夫だと思うけれど。

 

これからどんな「清宮伝説」を作っていくのか引き続き注目していきたいと思います。ではでは。

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