本当に面白いものは、テレビじゃなくラジオの中に眠っている。

基本的に大爆笑するタイプの人間ではないのだけれど、昨日(日付は今日)の深夜に放送していた「岡村隆史のオールナイトニッポン」を聴きながらただ笑っていた。知る人ぞ知る名曲「TOKAKUKA」でお馴染みのロバート秋山氏と岡村氏の掛け合いがたまらなかった。



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ラジオとの出会いは今から10年以上前の高校時代。元々、高校受験に向けて勉強していた中学時代に、大学進学を機に家を出る姉の代わりに、高校に入ったらテレビ付きの部屋を使えるという約束がなんとなくルールとしてあった。

 

高校に進学してテレビ付きの部屋を与えられ、最初は学年で10番以内に入ってクラスでも1番を取っていた。けれど、そこからテレビの深夜放送に夢中になり勉強をしなくなり、成績が下がった。そしてある日家に帰ると部屋のテレビが無くなっていた。その無くなったテレビがどうなったかは知らない。

 

大好きだったテレビを観られなくなった時に、自分を夢中にさせてくれたのはラジオだった。ナインティナインや松浦亜弥がパーソナリティを務めていた「オールナイトニッポン」を始め、「松本人志の放送室」、「スクールオブロック」、「ラジアンリミテッド」などAM、FMを問わず本当によくラジオを聴いた。

 

テレビのような万人に向けられるメディアと違って、ラジオというメディアは好きな人しか聴かない。ラジオは高度経済成長期とは違って、テレビが1家に1台以上はあるのが当たり前なこの世の中では斜陽産業と呼ばれる。しかし、予算をかけられない分、聴取率を上げるために面白い企画を考えたり、芸人やミュージシャンのテレビでは言えないような裏話が聴けるのはラジオ番組ならではのメリットだ。

 

自分が高校生だった今から10年前は家にあったMDコンポでラジオを聴いていたけれど、 パソコンや携帯電話が進化した今ではどこでもラジオを聞ける環境が整っている。「radiko」や「らじる★らじる」などのアプリを使えば全国のどこの局のラジオ番組も聴くことができる。そういう意味では、昔よりもより「ラジオ」という媒体に触れるチャンスは高くなっている。

  • radiko Co.,Ltd.
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  • NHK (Japan Broadcasting Corporation)
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 テレビというメディアが最大の影響力を持っているのは間違いないし、パソコンやスマホが普及して色々なコンテンツがネットに流れている現代の日本でも、テレビの影響力は変わらずに残っていくと思う。しかし、それが面白いか面白く無いかは別。放送コードやコンプライアンスの問題など、規制が厳しくなっている今の世の中で、面白いものがテレビ以外の所へ流れていくのは自然な流れだと思うのだ。

 

ラジオ業界は斜陽産業だと呼ばれているけれど、残っていくメディアだと個人的には思う。理由は極々シンプル、ただ面白いから。新聞・テレビ・ウェブなど様々なメディアが散乱しているこの世の中で最終的に残るものは、ただ面白いもの。そう感じるのである。



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