不倫スキャンダルに乙武洋匡の凄さを見た。
物議を醸している乙武洋匡さんの不倫スキャンダル。
あんまり自分が切り込んだことのないジャンルなのであえて自分の考えを出してみたいと思います。
週刊新潮のスクープ記事ですが一応全部目は通しました。
記事を見て、それに対しての世間の反応を見て感じたこと。
それは乙武さんのこれまで築き上げてきた実績や活動を通しての「乙武洋匡」という確固たるキャラクター像・ブランドがいかに大きなものであったこと。
「あの乙武さんがそんなことするなんて」っていうギャップが、この世間からの膨大な批判を生んでいるんだなということです。
- 作者: 乙武洋匡
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2001/04/04
- メディア: 文庫
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僕個人としては乙武さんのことは大好きです。五体不満足は小学校の時に出会ってとても感銘を受けた一冊です。
「障がいは不便だけれど決して不幸ではありません。」
五体不満足に出てきたこの考え方がすごく好きで、僕の中で「障がい者=可哀想」というレッテル張りを取り除いてくれたのが乙武さんなんですよね。
乙武さんの最大の魅力は「先天性四肢切断」という端から見たら重度と思われる障がいを障がいと感じさせないくらいの自己肯定力とバイタリティ。
それがなかったら本なんて書けてないし、メディアにも出られないし、スポーツライターも先生も出来ていないと思います。
そのバイタリティが不倫という形で出てしまったのが今回の問題だと思うけれど、こういうバイタリティを持ち合わせている障がいを持った人が、今回の一件で大人しくなってしまうことの方が世の中からみたら損害だと僕は思います。
あと、今回の件でもう一つ問題になっている奥さんが謝罪文を掲載してそれに対して怒っている人がいるという問題についても私感を述べておきます。
これはあくまで僕の考えです。
今回の一件がなぜ発覚したのかといえば、乙武さんが夏の参院選出馬を表明することが濃厚でそれに対してマスコミや周辺の人物が身辺調査を行っていたからだと言われています。これはおそらくそうなんでしょう。
奥さんが素早く謝罪コメントを発表したのも、夏の選挙を目指す上で、世間からの批判を早めに収束させたかったという意味合いもあるのではないかと思うんです。
世間、批判している人の多くが「浮気された奥さんが可哀想」という一面的にしか見れていないことに対しては、ただ人のスキャンダルや堕ちていく様を楽しみたいだけの人が多いんだなということは感じます。
SNS全盛時代になって、何事も成してない一般人でもいっちょ前に上から目線で人を傷つけられる気持ち悪い時代に生きているなとも思います。
10代くらいの若い人だけでなく、40、50代くらいのネットリテラシーの低い、言ってしまえばおっさん・おばさんにこの手の人間は多いと感じます。
TwitterやFacebookでのフォロワーが多いいわゆる著名人と呼ばれる人にとっては、厄介な時代だと思います。
炎上するようなことをする人が悪いというけれど、群れになって匿名で炎上させている人々のほうが気持ち悪いなと僕は思います。
今回の一件で参院選出馬が取りやめになってしまうのかまだ分からないけれど、乙武さんの出馬、国会議員になって日本を変えていくという野望と、不倫問題は切り離して考えて欲しいなと思います。
あと、世の中が人への失敗に対してもっと寛容になる社会が来て欲しいなと思います。
- 作者: 乙武洋匡
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2013/03/15
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